弁理士を志した理由
こんにちは、ジーセです。
弁理士の勉強をしていると誰かに話すと、体感8割の人は「便利士?何でも屋さんになるの?」という反応が返ってきます。いやいやこういう仕事で、と説明すると今度は「なんでそんなことしようと思ったの?」と聞かれます。
そういえばなんでだろうと、自分の中でも明確に言語化できなかったので、ブログに書き起こしつつ脳内の棚卸をしようと思います。
1. 突出した才能が無い
私は幸運なことに非常に優秀な友人たちに恵まれており、何かで一番になったことはほぼありません。競プロ黄色レーターや毎日16時間楽しく研究して国際学会にもバンバン出る人など、僕なんかは天地がひっくり返っても届かないような天才に囲まれて生きてきました。
ただ、人間として生まれてきたからには「この仕事は自分にしか出来ない」と言える何かを持って死にたいじゃないですか。それが比較的マイナーであろう弁理士という資格に目がいった理由でひとつだと思います。逃げだと言われてしまえばそれまでかもしれないんですけどね。
2. 上の下レベルのミニスキルは結構ある
一方で、「ナンバーワンにはとてもなれないけど、まあその気になればこのスキルで食っていけるだろう」という上の下レベルのミニスキルには結構恵まれていると思っています。たとえば帰国子女で英語がちょっと得意だったり、阪大大学院で身に着けた研究能力があったり、5年ほど勤めたスポーツクラブのインストラクターのアルバイト経験から得た指導力・営業力だったり…。
英語はペラペラでもないし、研究所に勤められるほど研究能力があるかは微妙だし、インストラクターも所詮バイトだったので、各分野において自分より上を行く人は本当に大勢います。しかしこの3つを同時に持っているとなると、それなりにレアかな?と自分では思っています。
3. ミニスキルと弁理士の相性が良かった
英語能力・理系の素養・営業力(コミュニケーション能力)は弁理士の業務をこなす上で重要だという言説はよく聞きます。弁理士としてならそれなりに活躍できるんじゃないか!?というのが弁理士の勉強を始めたきっかけになります。
4. 知的財産法の法目的に惹かれた
ここからはスキルの話ではないんですが、法律という一見すると産業とは遠いものを通して「産業の発展に寄与すること」にすごくロマンを感じたんですよね。
もともと"AI (Artificial Intelligence)"とか"VR (Virual Reality)"とかそのようなキャッチーで表面的な技術よりも低レイヤーの技術に魅力を感じる性格でして、現在も無線通信と光ファイバ通信の研究をしているのですが、知財にも似たような何かを感じました。
AI技術がスゴイのは誰の目から見ても明白なのですが、この世のあらゆる情報システム的な何かの基盤には「通信」があるわけです。
それと似たような感じで、華々しい、我々の生活を直接的に便利にしてくれている産業も、その根っこは法律によって固められているんだなぁと弁理士について初めて調べたときに感動したことを覚えています。
こんなものでしょうか。やはり文字に起こすと自分の考えが整理される気がします。
今後も精進してまいります。よろしくお願いいたします。