ジーセの弁理士受験日記

弁理士合格に向けての記録を残していきます。重要条文・難解な条文の要件効果を図にまとめたものも掲載していきます。

短答点数シミュレーション

こんにちは、ジーセです。

 

短答の点数シミュレーションをしてみました。

シミュレーションを簡単化するために、

・60問すべてが最近増えつつあるという「いくつあるか問題」であるとする
(実際には択一問題もあり、そちらのほうが点数は取りやすいためシミュレーションでは低めに点数が算出されていると考えられる)

・「確実に切った」と思った枝は必ず正答するとする
(確実に切ったと思ったけど実は何かを見落としていて誤答してしまうというようなパターンは想定しない)

という前提を置いた上で、

n本の枝を切れる問題の割合を{y_n}とし、確実には切れない枝で正答する確率を{x}として、以下の計算式により合格点を算出しました。

\begin{align*}
  {\rm {(total\ score)}} = 60(y_0x^5+y_1x^4+y_2x^3+y_3x^2+y_4x^1+y_5)
\end{align*}

第n項は(6-n)枝を確実に切れない問題から獲得できる点数の合計です。

たとえば第1項について、1枝も確実に切れない問題が60問中20%あり、
確実には切れない枝で正しい〇×を選べる確率が60%であるとすると、全ての枝を60%だけ頼れる勘によって解くことになるため、
第1項 = 60*(0.2)*(0.6)^5 ≒ 0.93点となります。

もうひとつ例を挙げると第6項について、5枝全てが確実に切れる問題が60問中30%あり、それらの問題では確実に点数がとれるので、
第6項 = 60*(0.3) ≒ 18点となります。

以上のような方法でシミュレーションをしてみると、次の図のような結果になりました。

f:id:supernova0807:20190922090824p:plain

Aグループ、Bグループ、Cグループの間の違いは「確実には切れない枝で正答する確率」のみで、それぞれ0.5、0.6、0.7となっています。

表の横方向の違いは確実に切れる枝の割合のみで、左がイマイチ、右が優秀となっています。

結論としては、当然と言えば当然かもしれないのですが、
・Aグループのように確実には切れない枝で完全に勘に頼らざるを得ない場合、ほとんどの問題で確実に5枝または4枝を切れなければならない
・Cグループのように確実には切れない枝でも70%程度の確率で正答できる場合、確実に切れる枝は少なくても合格点に到達する
ということですね。

Aグループの場合は、合格基準点を取るためにA5くんのように少なくとも60問中30問は5枝を確実に切らなくてはいけないようですが、これは結構難しいことではないかと思います。
それに比べれば広く浅く勉強して、C3くんのように3割程度しか5枝切れなかったとしても勘で正答できる枝を増やすことのほうが合格に近づきやすいかな?という感じがします。

 

実際の合格者の方の実感にマッチするかはわかりませんので、ご意見など下さるとありがたいです。